毒を処理する技術

ある毒が存在すれば、解毒方法や無毒化方法が存在しうると考えて差し支えないと思います。
毒である放射性物質を無毒化する技術が、日本原子力開発機構や京都大学で研究されているようです。
キーワードは「核変換」。
2014年3月10日の日経産業新聞をチラ見していたら、たまたま目に止まった記事に書いてありました。
研究しているのは、高エネルギーの高速中性子を放射性物質に照射し、核分裂を起こし、半減期の短い物質に変換することのようです。これを「核変換」と言います。
例えば、半減期が20年のストロンチウム90が半減期50日のストロンチウム89に変わったします。また、マイナーアクチノイド(MA)と呼ぶ、半減期が数千年~数百万年と気の遠くなるほど長い、毒性の強い物質がありますが、中でもネプツニウムが放射線を出さないルテニウムなどの物質になることが期待されるようです。
核変換の技術として政府が検討しているものは2つあり、1つは高速増殖炉もんじゅで燃料として燃やす方法。もう1つは「加速器駆動未臨界炉(ADS)」という専用装置を使う方法です。
再稼働の目処が立たないもんじゅが使えない今、比較的安全性が見込めるADSの研究を加速させるようです。また、ADSの実用化は今世紀半ばごろと言われ、実現できれば、各国が抱える放射性廃棄物の問題を一気に解決できる可能性を秘めているとのこと。できたらすごいことになりそうです。
しかし、うがった見方をすれば、そもそもなんでもんじゅができたのかと言うことから突っ込みたくなります。つまり、原子力発電所を日本に作ることが決められた当初から、きっと放射性廃棄物の問題は懸念されており、その問題を広く情報公開することなく、「消費した量以上のエネルギーを生み出せる夢の原子炉」としてもんじゅを建設し、水面下でこそこそと放射性廃棄物の問題解決を探っていたのではないかと言うことです。
そして、ADSが実現したとしましょう。高い可能性で各国が抱える放射性廃棄物が日本に集まることでしょう。これは高度な管理技術がなければ、危険なことと言えるでしょう。防衛上の問題が考えられますし、島国日本ですから、輸送経路は当然海路です。これ、格好のターゲットになるんじゃないでしょうか。
ADSが実現して、放射性廃棄物処理がうまくいった後の舵取りはどうなるのでしょうか。さらに原発建設が促進されるのでしょうか。それだけは勘弁願いたい。もう放射性物質はたくさんです。

About 山本 武志

「じゆうちょう」担当。 職業 植木屋。 料理、コーヒー、土いじり 大大大好き。 最近の取り組み 合気道。 人生テーマ 自然、感性、愛、適当であること。
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