古くて新しいもの

古くて新しい。これは自分の人生の1つのテーマになりました。なぞなぞではない。
先日ようやくバッドマンシリーズの中でも大きな話題を呼んだ『ダークナイト』を観ることができました。ジョーカーの無敵っぷりがいかんなく発揮された本作でしたが、その中でモーガン・フリーマン扮する、技術屋のルーシャス・フォックスがバットマン/ブルースウェイン役のクリスチャン・ベールに「スカイフック」という技術を提案する一幕がありました。移動中の飛行機に、人を引っ掛けて脱出させるという試みです。60年代にCIAが実際に使った手法のようですが、掘り下げるやつはとことん掘り下げるんだなーと、感心してしまいました。
いろんな科学技術が発達し、利便性が高まっている現代(主に先進国)において、工夫をするということに疎くなりがちです。農業においても、戦後の導入技術のあらましを辿って今に至ることを思えば、工夫がない。やってる人はやっています。僕はやってる人になりたい。そんな僕の描く未来では、手塚治虫の描くような、ロビタが畑仕事をする風景は考えにくいのです。人は人までで完結するべきだと思うし、ロボットを導入するんだったら、もう人は生きるのやめたら?と思うくらいです。
話は飛躍しましたが、今僕は、牛を飼っています。『パーマカルチャー』という本によれば、家畜は機械だと明言しています、これはあくまでも表現の仕方のひとつですが、要は家畜を飼うこの営みは、ロボットを作り上げて、いっしょに暮らすより、手っ取り早いかなと思うわけです。しかもある程度意思の疎通が図れるから楽しい。生き物同士の緊張感だって絶えずあります。だから、僕は有史以前から続く家畜とのあり方を見直して、掘り下げていって、新しいものとして提案していきたいなと思います。
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僕が飛騨に来る直前に生まれた2頭の仔牛たちです。このこ達にそんな思いを託してみたい。牛にとっちゃ迷惑か?