食物連鎖

もうだっておかしいでしょう。ピラミッドとか、無理やり2次元でとらえようとするからこんな変なピラミッドになっちゃうんだと思います。上も下もないわけです。

福沢諭吉は『学問のすすめ』で「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と言っています。
これは、人の優勢、劣勢をわけるのは、「より多く学んだかどうか」だと言っているのですが、これを生態系の話に置き換えると、「天は種(しゅ)の上に種を造らず、種の下に種を造らず」と言えるでしょうか。

例えば、地球温暖化が騒がれています。地球環境の変化です。もし、より劇的な変化が進むと、人間は地球で生息できなくなるでしょう。そうすると別の種が優勢に立つでしょう。種の優勢、劣勢を分かつのは何なのでしょうか?「進化」だと思います。より、環境に適応できるよう進化することです。より進化を遂げた種が優勢になる。

さて、食物連鎖のピラミッドを思い出すと、下が大きく、上が小さいのですが、

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普通は植物からより高次な動物(笑)に向かう4段階が一般的でしょうか。無理やり微生物の段を設けましたが、下に行くほど「数が多い」のです。より多様性があると言い換えてもいいでしょう。

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こんな絵にしてみましょう。縮尺はデタラメですが、微生物の円が一番大きいのは確かだと思います。「量」ではなくて、単純な「数」の多さを円の大きさで表してみました。こうして見ると、草食動物、肉食動物、雑食動物の円はちっぽけです。

『死なないやつら』 長沼毅 著 講談社 刊

では、種が進化して生き残ることは宝くじに当たるようなものだと言っています。極端に言うと、全国で売られている宝くじを全て買い上げたら、1等が当たります(そんなことしたら多分大赤字でしょうが)。つまり、数が多ければ多いほど、多様であればあるほど、次の時代に生き残る宝くじを当てることができるのです。そうしたら、大局的に見て、どの種の世界が優位に立つのでしょうか?勘のいい人はもうおわかりでしょう。

話は変わりますが、昔、大学の講義で数学が1番わかりませんでした。物理は数学で表現するので、ものすごい挫折を味わいましたが、数学者は法則を見出すときに、ひとつの方法として、たくさんの例を(100個とかそれ以上の数の具体例)を考えて、法則を導き出すのだと言うことを後で知りました。数学が抽象的すぎてとらえきれず、挫折を味わったのは一つに、具体的なことにちゃんと向き合わなかったということがあります。長沼氏は著書で生物学は「枚挙の科学」と言うことに触れていますが、僕は生物学のみならず、全ての自然科学は「具体例の枚挙」から始まると思っています。たくさんの具体的なことを考えたり、覚えたりして、そうするとそれらの情報が脳というブラックボックスで勝手に自己集合し、ひとつの法則性みたいなものを見出すようになると思うのです。そして、法則性がぽんぽん(と言っても世界中で大きな努力が払われている)出てくる数学は、なんだか高尚なもののように思われているのですが、そうではない。今ある(僕の知る限りなので、アイデア等あれば教えてください)数学では、生物学という世界を記述しきれないのです。そういう意味で、学問間の上下関係というのもないでしょう。より抽象的かより具体的かという区別があるかどうかなのです。具体的に見えるものだけが全てだと考えると、もっとその背後に潜む法則性に目が行かないことがあります。そういう意味で抽象的に法則性を導き出す数学は便利だというだけです。

さて、話を戻します。進化して環境に適応できて生き残るのは、宝くじを全て買い上げた「やつ」だと言いました。世界人口は70億人に到達したと推測されているようです。なんでこんなに人口が増えたんでしょうか。1から考え出すときりがありませんが、70億も人口が増えたのは、考えようによっては次の時代に生き残りたいという人間の生存本能が、宝くじを買わせる方向に向かったのだと、見ることができるのかも知れないと思います。単純な理屈では語れない本質が今の世界に表現されているのではないでしょうか?

話が膨れましたが、とにかく、食物連鎖のピラミッドは誤解を生むからやめたほうがいいと思います。この膨れあがった話に穴を開けて、しぼめてくれる意見をください。より本質に迫れます。

参考 『死なないやつら』講談社ブルーバックス 刊 長沼毅 著 2013年12月20日 第一刷発行+これまでの自分の経験と記録

About 山本 武志

「じゆうちょう」担当。 職業 植木屋。 料理、コーヒー、土いじり 大大大好き。 最近の取り組み 合気道。 人生テーマ 自然、感性、愛、適当であること。
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